わたしたちの取材風景 すべて読む 2024.12.10 わたしたちの取材風景 小さなベーカリーの大きなこだわり♡赤穂の『Nanaパン』🍞✨ 写真好き Y.A. 記事へ 2024.12.02 わたしたちの取材風景 潮風香る絶景ビーチで、冬の味覚「牡蠣」とキャンプを満喫 写真好き Y.A. 記事へ
【特集記事】Dot Gramping 赤穂
見習いR.O.
ココロもカラダも解き放つ、「Nude」な時間を
Stay × Sea
語る人 新日本製麺株式会社 代表取締役社長 牛尾周平さん
2022年8月中旬、赤穂御崎にグランピング&ワーケーション施設『Dot Glamping 赤穂』が誕生する。
白亜の灯台が立つ岬の高台で、海を紅に染める夕景を眺め、灯台の光と星空の共演に酔いしれる。
赤穂ならではの牡蛎のBBQや、今人気の“ととのう”アウトドアサウナも完備。自然のなかで素の自分に戻り、ありのまま(Nude)にリラックスできる、癒しステイに注目が集まる!
海×灯台×眺望を満喫! 贅沢な立地が自慢
赤穂市の南東、瀬戸内海に面する赤穂御崎のふもとから御崎温泉旅館が並ぶ坂道をのぼり、岬の高台へ。てっぺんの地で静かに佇む赤穂御埼灯台のすぐそばに、グランピング&ワーケーション施設『Dot Glamping 赤穂』が誕生する。
ここの最大の特徴は、コバルトブルーの瀬戸内海を眼下に眺めることができる贅沢な立地。視界を遮るものがない高台のロケーションから、キラキラと輝く播磨灘の海と空、さらには小豆島、家島諸島などの島々も一望可能。天気の良い日には四国まで見通すことができる。
特に夕日の時間帯の眺望が素晴らしく、燃えるような赤い夕陽がだんだんと沈み、紅色に変わりゆくスペシャルな時間を体感できる。
全ドームから美しい海が一望できる配置にこだわっている
1963年に初点灯され、来年60歳の還暦を迎える赤穂御埼灯台。珍しい八角形シルエットも必見
瀬戸内の島々、遠くは四国まで。赤穂の海の絶景に耽るグランピング日本夕陽百選に選ばれた赤穂御崎の夕日
自社の想いを込めた“場”を営もう
『Dot Glamping 赤穂』を運営するのは「新日本製麺」という製麺会社。1974年に兵庫県神崎郡福崎町に創業、播磨や但馬エリアの飲食店に中華麺を販売している。しかし、なぜ製麺会社がアウトドアビジネスなのか?
「コロナ禍に於いて、飲食業界が大きな打撃を受けているのは周知の通りです。飲食店に卸している当社も類にもれず、コロナ不況のあおりを受け、なんとかしなければと考えました」と語る社長の牛尾周平さん。卸し先である飲食店頼りの事業でなく、自らの力で解決できることはないだろうか。牛尾さんは自社の事業を分析し「ずっと裏方に徹してきて、自らのブランド力を育んでこなかったこと」に気づく。
大手企業とは異なるブランド発信は? 企業広告のような一方的な関係ではなく、顧客と双方向のコミュニーションをとるには、どのような事業を展開していけばいい?
色々と思い悩むなか、家族と近隣のグランピング施設へ出かけたことが、アウトドアビジネスを手掛けるきっかけとなる。夜、テント内で久しぶりに想いを巡らせる時間を持った牛尾さんは、「自分と同じように振り返りの時間を必要としている人が、他にも大勢いるのではないか。そんな人たちにもゆっくりと考える時間や、リフレッシュできる“場”を提供したい」と思いつく。
『新日本製麺』の社長、牛尾周平さん。「忙しい毎日、私がたどり着いた答えは、ゆっくり考える時間を持つことの大切さでした」
地元住民に親しまれている赤穂御埼灯台は赤穂の海の道しるべ。「自社のブランド発信の道しるべにもなれば」と牛尾さん
新しい余暇の過ごし方を「Dot Glamping 赤穂」で
昨今のアウトドアブームの影響もあり、海辺や川辺、山の中など、自然あふれるロケーションに贅を極めたグランピング施設が次々と誕生している。
牛尾さんは赤穂御崎の高台というロケーションならば、昼は瀬戸内海&空、夜は赤穂御埼灯台の閃光&星空という、他にはない絶景コンビネーションで他と差別化できると考えた。
そうして「新日本製麺」の新たなブランド力となるべく、ワーケーション設備を兼ね備えたグランピング施設『Dot Glamping 赤穂』の開業に向けてのプロジェクトがスタートした。
灯台がある場所は土砂災害がない安全地帯。岬の高台ゆえに眺望も抜群で人の心を動かす、特別な情景となる
灯台の北側からは赤穂の市街地を一望できる。昼間はもちろん夜景も美しい
ゆっくりと旋回する灯台の光と星空の共演を。オリオン座など、見知った星座が手の届きそうな距離で光り輝く
コンセプトは「Nude」と「Culture」
牛尾さんがプロジェクトを進めるうえで最初に考えたのは「ココロもカラダに癒される、その土地でしか体験できない魅力」をつくること。ありのまま(Nude)にリラックスして、赤穂文化(Culture)を体験できるものにしたいと、コンセプトを「Nude」と「Culture」に設定した。
「グランピングは段々畑だった土地を利用して国産ドームテント8棟を設置。当初は10棟の運営を予定していましたが、プライベート空間を重視して数を減らして余裕を持たせ、ゆったりと寛いでもらえるようにしました。いずれの棟も眼下に海の絶景を臨む贅沢な立地です。国産テントにこだわったのは、安心・安全を考えてのこと。多くの施設で海外製のものが使用されている一方で、耐久性や機能性を疑問視する声が出ていたため、高性能で高品質な国産品を採用しました」。
高低差を設けて配置しているため、全てのドームから海を一望できる。夕暮れ時はテントに併設されたデッキにでて夕涼みもよし、テント内のベッドに寝転んで、大きな窓の向こうに広がる絶景を楽しむもよし。抜けるようなスカイブルーから深いインディゴブルーへ、やがて紅色へ染まりゆく夕刻の海は、昼の輝く海とはまた違う景色を見せてくれる。
「全室オーシャンビューなので、海を眺めながらのんびりとお過ごしください」と牛尾さん
建築基準法で定められた膜構造建築物にも採用される安心安全な仕様
表面にはフッ素樹脂コーティングが施されているため、防汚性にも優れる
テント内のベッドでくつろぎながら、海に沈んでいく夕陽を眺められる
牡蛎のBBQをはじめ、赤穂の口福を堪能
クイーンベッド2台のゆったりタイプや、シングルベッド4台を並べたものなど、宿泊人数や用途によって選べるよう、様々なタイプのドームテントを用意。エアコンや電子レンジなど人工的な備品はすべて視界に入らないように設置され、完璧に日常生活から離れた空間となっている。
お楽しみの夕食は、各テントのデッキスペースに個別の食事スペースを完備し、赤穂産の牡蛎をはじめ、地元の食材を贅沢に使用した海鮮バーベキューを堪能できる。また朝食にもホットサンドウィッチなど、優雅なモーニングが提供される。
「自社で製造した中華麺のメニューも提供予定。赤穂の塩ラーメンというド直球メニューではなく、コンセプトのNude(ヌード)にちなんだ、女子受けするお洒落なNoodle(ヌードル)を試行錯誤しながら開発しています」と笑う牛尾さん。
夕景や星空をイメージするカクテルなど、オリジナルの飲食メニューも豊富に用意し、満足度をあげていきたいと、おもてなしの企画は果てしない。
沈みゆく夕日を眺めながらのディナー。その美しさに見とれ、バーベキューが真っ黒こげに…なんてことにならないようご注意を。
3つの段にわかれているので、ひとつの段を貸し切って仲良しグループでのステイもおすすめ
地元の食材を贅沢に使用した海鮮バーベキューを堪能できる
“ととのう”、最高の環境がそろったサウナ
お風呂やシャワーブース、トイレ、ランドリーなどの水回り設備をはじめ、カフェやレストランラウンジなどは隣接する「ワーケーション」用施設に用意。朽ち果てていた企業の保養所を新日本製麺が買い取って改修し、ワーケーション用の客室やミーティングスペースへと生まれ変わらせた。
目玉となるのが、2階のサウナ&屋外外気浴コーナーだ。サウナから開放的なテラスにでて、海を眺めながらカラダをクールダウンする「ここならでは」のシステム。日々の喧噪を忘れ、気持ちほぐれる時間。ココロとカラダを解き放つ、“ととのうアウトドアサウナ”を心ゆくまで楽しめる。
水着着用のサウナルームはテラスにクールダウン用のスペースを完備し、海から届く爽快な風で“ととのう”体験ができる。開放的なテラスでは生ピアノライブなど、イベントも実施予定
休暇を楽しむような気分で仕事も
「家族との旅行を楽しみたいけれど、仕事があって…という人には、ぜひ併設するワーケーション施設を活用してほしいですね。仕事ができる環境があるということで安心してお出かけできます」と会社のトップであり、子ども達の父親としての顔も持つ牛尾さんは力説する。
Wi-Fi環境やワークスペースがあれば、家族サービスと仕事の両立が可能。昼に仕事に集中し、夜は人工的な光を放つデジタル機器から離れ、灯台と星空のやさしい光に抱かれるようにリラックス。もちろん仕事は必要があれば行うという余暇主体型ステイでもいい。海を眺めていると、日常にない気付きや学びが得られ、新たなビジネス価値創出のきっかけとなる効果もあるという。
「都心のビルに囲まれた環境で仕事に向き合うだけの日々を送っていると、星や空も目に入ってこないかもしれません。自然のなかで少し息抜きをするだけで、仕事もはかどります。在宅続きのストレスからもきっと解放されると思います」。
仕事と休暇を組み合わせた滞在型旅行もここならば、極上のものになる。
本館2階部分には、リモートワークに対応するワーケーションルームも完備している
自分を開放、ありのままに過ごす時間
「コロナ禍の影響で閉塞感が漂う今だからこそ、仕事で忙しい方にぜひココロとカラダをリフレッシュしてほしいと思います。あわせて家に閉じこもりがちな子ども達にも広大な自然に触れ、その偉大さを肌で感じてもらいたいですね」とオープンを数ヶ月後(6月中旬予定)にひかえた牛尾さんは語る。
赤穂は穏やかな「海」そのものに価値があり、そこにつながる灯台や夕景、星空をあわせた景色には普遍的な価値が生まれてくる。
ゆっくりと自分を見つめなおして、ありのままの素の自分に戻る。海や自然、太陽や星、灯台の光に包まれる非日常の時間を過ごしたら、ココロとカラダが解き放たれ、新しい自分に出会えるはずだ。
Sustainable
赤穂文化をサステナブル
「学生時代、姫路の七曲りから西へとバイクを走らせて赤穂御崎をめざしました」と青春時代を懐かしむ牛尾さん。海沿いをツーリングした赤穂には特別な思い入れがある。また美しい海のみならず、忠臣蔵の舞台となった“義士のまち”としても知られる赤穂。牛尾さんは赤穂義士の大ファンで、年の暮れに放送される時代劇を楽しみにしているそう。「赤穂が誇る豊かな自然や海に加え、赤穂義士の歴史、そしてそのストーリーから感じられる親や仲間を大切にする風習。日本が大切にしてきたことを、海外の人や若い人たちに伝えていきたい」。
ココロに残る旅には、その地域の風景や文化と深く関わることが大切。「Dot Glamping 赤穂」を一つの拠点に、赤穂と接する機会が増えていく。
基本データ
Dot Glamping 赤穂
兵庫県赤穂市御崎143-1
電話番号0791-55-9991
Webサイト:https://dot.glamping-ako.com/
開業年月日 2022年8月中旬
客室:12室 (グランピングドーム8棟・ワーケーション客室4室)
自由にバーベキューを楽しみたい人には、食材を持ち込める素泊まりプランもあり(用具のレンタル料金別途必要)
駐車場 有り 13台 無料 予約不要
チェックイン15:00 (最終チェックイン:20:00)
チェックアウト10:00
特集記事はこちら(PDF)でもご覧いただけます
※写真はオープン前、工事中の2022年3月に撮影したものです
見習いR.O.
若輩者ですが、頑張ります👍